修羅と荊の道を行け
「咲耶、仕事じゃないのか?」
「そう。イベント。本当は渡辺さんが出る予定だったんだけど。急に出張で海外に行くことになって、変わりに私が」
「それで着物ってのは?」
「月の雫シリーズは和のテイストが強いから出演の声優さんもそれに合わせて着物を着るの。プロデューサーも着物を着ることになってたから私も着ることになったんだけど、渡辺さんと私じゃ身長が違うから、自前で用意したの。でも着付けが苦しくて、午後の部が始まる前におばちゃんの家で着付けし直してもらってたの」
自分でも出来なくはないが、スタイリストさんのいる前では気が引けると、出てきたそうだ。
「で、ついでにおじちゃんにお昼届けに来たの」
そう言って、咲耶はオレに重箱の様なものを渡してきた。
「みなさんの分もあるから食べてくださいって」
「悪いな」
「こっちの袋にはお茶とお菓子が入ってるって」
「明乃さんによろしくな。美雪さんに会って行くか?」
「そう。イベント。本当は渡辺さんが出る予定だったんだけど。急に出張で海外に行くことになって、変わりに私が」
「それで着物ってのは?」
「月の雫シリーズは和のテイストが強いから出演の声優さんもそれに合わせて着物を着るの。プロデューサーも着物を着ることになってたから私も着ることになったんだけど、渡辺さんと私じゃ身長が違うから、自前で用意したの。でも着付けが苦しくて、午後の部が始まる前におばちゃんの家で着付けし直してもらってたの」
自分でも出来なくはないが、スタイリストさんのいる前では気が引けると、出てきたそうだ。
「で、ついでにおじちゃんにお昼届けに来たの」
そう言って、咲耶はオレに重箱の様なものを渡してきた。
「みなさんの分もあるから食べてくださいって」
「悪いな」
「こっちの袋にはお茶とお菓子が入ってるって」
「明乃さんによろしくな。美雪さんに会って行くか?」