修羅と荊の道を行け
「仕事の邪魔はしたくないから、遠慮しておく。氷樹ちゃんが待ってるから行かないと」

「あぁ…」

漫画家先生も来てるのか。千鳥が知ったら失神するかもな。


「気をつけてな。それから、着物すげぇ似合ってる。綺麗だ」

耳元で囁くと咲耶は顔を赤くして、ありがとうと。笑った。

「お邪魔しました。お仕事頑張ってくださいね」

そう声をかけながら咲耶は返って行った。

「お前の彼女美人だな」

先輩がオレの肩に腕を絡ませてきた。

「そうですよ。手を出さないでくださいね」

「分かんねぇよ。話ししたら以外とオレの方に靡くかも知れないぞ」

「男性恐怖症の気があるんです。肋骨の1・2本折られる覚悟があるならどうぞ」
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