修羅と荊の道を行け
こういう時だけは咲耶の男性恐怖症であってくれて良かったと思う。
美雪さんの元へ昼食を届けた。
「咲耶が届けてくれました」
「おう。ありがたい。みんなでいただくとしよう」
「着物着てました。藤色の」
「ほう。あいつはどういう仕事してるんだ?」
「イベントだそうです。クリエイターも最近は表に立つことも多いらしいです」
「そうか。藤色の着物は、あの子がデザインした着物だ。君に見せたくて来たんだろう。お気に入りの着物だ」
成人式の前に自分でデザインをした着物だと教えてくれた。
なんて言う、可愛いことをしてくれるんだろうか。
わざわざオレに着物姿を見せに来てくれるなんて。しかも何も言わずに帰って行くなんて可愛い過ぎる。
「写真撮れば良かった」
素直に口に出すと、美雪さんは笑った。
「あははベタ惚れだな」
で写メを送ってくれるようにメールをした。
美雪さんの元へ昼食を届けた。
「咲耶が届けてくれました」
「おう。ありがたい。みんなでいただくとしよう」
「着物着てました。藤色の」
「ほう。あいつはどういう仕事してるんだ?」
「イベントだそうです。クリエイターも最近は表に立つことも多いらしいです」
「そうか。藤色の着物は、あの子がデザインした着物だ。君に見せたくて来たんだろう。お気に入りの着物だ」
成人式の前に自分でデザインをした着物だと教えてくれた。
なんて言う、可愛いことをしてくれるんだろうか。
わざわざオレに着物姿を見せに来てくれるなんて。しかも何も言わずに帰って行くなんて可愛い過ぎる。
「写真撮れば良かった」
素直に口に出すと、美雪さんは笑った。
「あははベタ惚れだな」
で写メを送ってくれるようにメールをした。