修羅と荊の道を行け
「氷樹ちゃん、今日は飲もう!」

氷樹先生を仕事場から拉致して、浪川くんも連れて実家に帰ってきた。天歌ちゃんにも連絡して、氷樹先生との共通の知り合いを片っ端から呼んだ。

家の離れには茶室があって、結構でかい。そこでパーティーをすることにした。

「本当は手作りケーキとか用意したかったけど」

「昨日、プレゼントはもらったから。2日連続で祝ってもらえるとは思えなかったよ。インドの王族の誕生日みたいで嬉しい。ありがとう咲夜ちゃん」

氷樹先生が笑ってくれて良かった。

「和樹くんからメールが来てたよ。咲夜ちゃんに説教されたって」


もう告げ口されてた。人の彼氏の傷口に塩どころか、ハバネロを塗り込んでしまったことを。

「ごめん。余計なことして…」

「うんん。ありがとう」
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