修羅と荊の道を行け
「あぁ」

「無視かよっ」

新井の隣に座るとすぐに米、みそ汁、おかずが運ばれて来た。

「ったく、可愛くなくなったもんだ。昔はちょっとからかっただけで、顔を真っ赤にして食ってかかってきたのにな」

とブツブツ言っていた新井の隣で新井の彼女が

「あんまりちょっかいを出し過ぎるからウザいって言われるの。今度はエロ親父っていわれるんだから。ねぇ、咲耶ちゃん」

「ねぇ」

「この間までは、どうせ自分は咲耶の身代わりみたいなものだとか言ってたくせに。咲耶がゲーム作ってるって分かった途端これかよ。女って恐ろしいな。なぁ、千尋」

「オレに振るな」

てか、呼び捨てかよ。

「五百蔵咲耶の記事とかは全部読んでたの。ゲーム作ってるのに綺麗で可愛くて、憧れてたの。私も土をいじっていても綺麗でいようって」

「残念だったな。こいつ会社では、男子高校生みたいな格好してんだぜ。なぁ千尋」
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