修羅と荊の道を行け
そんなおばちゃんは相談相手でもある。

勿論、処女だってことも知ってる。

「だから自分の気持ちも体質も理解したばかりで、告白なんて出来ないよ」

「男嫌いねぇ。分からなくもないけどね、あんなの今までを考えると」

男が嫌いになる素因は数えればきりがないとおばちゃんは指を折り数えてる。

そんなにあるだろうか?

「小学校、中学でそれぞれ6個ぐらいはあるし、兄さんとも色々あったからね。でも、女に走らず好きになったのが男で助かったわ。お義姉さんが悲しからね」

一番の記憶にあるのが、小学校6年の時だ。

担任になった男が性格が悪く、人として折り合いの合わない私をイジメにイジメられた。

特に名前のことでは毎日からかわれ、先生にイジメられてるなんて親にも言えなかった。

だから、当時の児童会と組んで、担任を罠にはめることにした。私だけじゃなく他の生徒たちもイジメていたことが発覚したからだ。
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