修羅と荊の道を行け
修羅道7
「騙された」

「騙してないわよ。楽しいところに行こうって言ったじゃない。ねぇ芽唯ちゃん」

「そうそう。これ可愛いでしょ」

「可愛いけど、私は楽しいとは思えない」

氷樹ちゃんのバースデーから2週間ほど経ち、休みだと氷樹ちゃんに伝えると、芽唯ちゃんと3人で遊ぼうということになった。

二人が楽しい所に行こうと言うからついてきたけど。

「下着のお店なんて私になんのアレもないじゃない」

「咲耶ちゃんには必要よ。勝負下着」

「やっぱり黒かな?紺布にピンクの刺繍も捨て難いね」

次々と選んでは私の無い胸に当てて行く。

「ペアのこのパンツ、一体どこを隠すものなの。ペラペラじゃん」

私はもっぱら四角いパンツ派だ。四角くても可愛い柄のモノもあるし、何よりお尻の落ち着きが良い。

「咲耶ちゃんボクサー派だっけ?ダメよ!乙女度が下がるだけよ!芽唯ちゃんパンツは紐で行こう。肌の色は白いから濃い色よりも白かピンクので、初々しさを強調させる」
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