修羅と荊の道を行け
「氷樹ちゃんと出かける約束しても、急に休みになったとかで、アポ無しで押しかけてくるし、休みだから予定を取やめて別件で埋めれば、あんた急に仕事だって氷樹ちゃんの時間が空くし、女の時間を無駄にした罪は重いのよ」

だから今日は和樹くんの奢りねと言って、片っ端から高そうな食べ物を注文していく。

「分かったよ。好きなもん食ってくれでもマジで焦った。今度こそ見限られるんじゃないかって」

「そう!覚悟して付き合いなさい。この間、私が言った言葉忘れてないでしょうね?あれもセットで肝に命じなさい。あ、浪川くん次は何を飲む?」


「咲耶ちゃんありがとう。わざわざ付き合ってもらって」

「良いんだよ。ネタバレはお開きの後でね」

と意味深なことを言うと男二人は不思議な顔をしていた。
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