修羅と荊の道を行け
「可愛い」

小さい声で囁いた声を聞き逃さない。

「できればな、仕事の間でもずっと付けてて欲しい」

「良いの?」

「あぁ。オレも付けるし」

「お揃いで?」

「お揃いだ」

「うれしい」

目を細めて指輪を摩る咲耶は本当に可愛い。

「咲耶」

なんか無性にしたくなった。

そっちの方じゃない!キスをだ。
無性にくっつきたい。

両手を握って、こっちを見た咲耶にゆっくり顔を近づけてキスをした。


月明かりの下のキスなんてロマンチックだな。これも一つの思い出だな。

写真撮りてぇな。絶対絵になるって、自画自賛するわけじゃないが、自分の顔はそこそこだと思う。咲耶なんて言わずもがなだ。しかもコートがAラインって奴でドレスっぽい。(下は、改良メイド服によく見ると網タイなんだけどよ)

なんかドラマのワンシーンみたいに見えるだろ?
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