修羅と荊の道を行け
渡辺さんと並んで湯舟に浸かる。

「咲耶とこうやって肩を並べてお風呂に入るの初めてね」

「そうですね」

「社員旅行でも生理とか言って、みんなでお風呂に入らなかったものね」

「そうだったでしょうか?」

だってあの時のメンバーって、大半は男衆で、相部屋の女子って渡辺さんを含め巨乳なグラマラスな人達が揃ってて、そこでこのツルペタな身体を披露は出来ないでしょう。

「彼氏と来てるの?」

「えっと、はい」

「良かった氷樹先生ととだったら怒る所だったわ」

「えっ!」

「だって、せっかく彼氏いるのに、女同士で来てるなんて不毛じゃない」

「そうでしょうか?」

「そうよ。それに咲耶の彼氏を見るチャンスが出来たわ」

渡辺さんは、悪戯っ子のような顔で笑った。それでもセクシーな雰囲気は消えないから凄い。
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