修羅と荊の道を行け
「浪川くんはそんな男じゃないです」

「男はみんな狼よ。惚れた子に嫌われたくないから抑えてるだけよ」

渡辺さんはニヤニヤと私に近づいてくる。

「二人きりの空間よ。誰も邪魔されない、好きな彼女は、今まで誰のモノになったことがない真っさらな子。恋愛関係には疎い彼女に色々したいって思うじゃない」

「渡辺さん?」

「にしても」

渡辺さんが上から下舐めるように見てくる。

「胸ないのに、エロい身体してるわね」

背中をツッと指で撫でられた。
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