修羅と荊の道を行け
「まさか初対面で掌底をかましてきた女と付き合うとは思わなかったな」

「それはこっちもだよ。いきなり胸を触ってきた男と付き合うとは。あれ、本当は岡崎に行かせようと思ったんだけど、捕まんなくてね」

「それは感謝しないとな。そのお陰で咲耶と話してみようって思ったんだから」


咲耶がオレが好きなゲームのキャラクター、背景、マップのデザインをしてたと知った時の衝撃は忘れられない。

心癒される森の、温かみを感じる町並み、畏怖を覚える巨大な城、勇気を与えられるキャラクター。それを目の前の人物が描いたと思うと感動した。

そして咲耶が他の人達との関わりを見て、人を労り、チームの人達が気持ち良く働けるように心を砕いている。

最初の印象があれだったからか、そのギャップにやられて、惚れてしまった。
< 333 / 432 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop