修羅と荊の道を行け
この細い腕のどこにこんな力があるんだと思う位の力で、咲耶の身体に押し付けられる。

胸の部分に顔が来ていて、なんか柔らかいものが触れる。

何かなんて解りきってるが、正体を口にしたら理性を保ってられない気がするからあえて言わない。

渾身の力で外して抜け出した。何でこいつはこんなにオレのツボをついて来るんだよ。

後ろ髪を引かれる思いで、パソコンの元に戻った。

何でこんな時にパソコンと睨めっこしてんだろ。

本当なら今頃は、咲耶の隣でいろんなことしてたはずなのに。

早く終わらせよう。そして明日の朝は、咲耶といちゃいちゃするんだ。



気合いを入れて、仕事を続ける。

だが、何か向こうから送られてくる資料の量がハンパない。
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