修羅と荊の道を行け
咲耶は浴衣を乱して眠っていた。

太ももがギリギリまで捲れ上がって、下着が見えそうだ。

胸元も開いていて、胸が見えそうで見えない所が異様なエロさを醸し出している。


そこをあえて見ないようにして、自分の布団に潜った。

ウトウトとし始めると、咲耶が起きて、トイレに入るような音がした。

もう少しで、眠ると思うところで、背中に衝撃が走った。

「な!」

咲耶がオレの布団の中に入って来て、背中にしがみついてきている。しかも、スベスベツルツルの生足をからめてくる。

眠いし、興奮するわ、わけの分からない状態だ。

「クソ!」

身体を咲耶の方に向けて、腰を抱いて自分の方に寄せた。すると咲耶は胸に擦り寄って来て、すやすやとまた眠りだした。

人の気も知らないで眠る咲耶の顔は安心しきっている。もうこれさえあれば良いと思ってしまう。
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