修羅と荊の道を行け
そういうしかない。

「まぁ仕方ないさ。オレに付き合って咲耶も寝不足だったんだ」

「せっかく旅行なのに、ただのお休みにしちゃったね」

「そうだな。でも良いじゃねぇか、ゆっくり出来たんだ。二人きりで」

浪川くんの膝に抱っこされて向かい合う。

子供をあやすように揺らされて背中をポンポンされた。

「咲耶の色んなことを知ることが出来た。絵を描いている時の楽しそうな顔、少し身体触っただけでエロい顔して、ムラムラするって、積極的なのか消極的なんのかわかんねぇこと言うしな」

「だって…」

「まぁそういう風になって欲しい触りかたしたしな。なってくれて良かった」

浪川くんが良いなら良いけど…


触れるようなキスをされて、ギュッとされた。あぁギュッとされるのって気持ち良いな。
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