修羅と荊の道を行け
「食べれる時に、食べないと仕事に差し障るからね」

「まったくな。俺達の仕事は時間があってないようなもんだからな」

時には食べながら作業する場合もあるしね。

「そのわりに細いよな」

「そうかな?」

「体質もあるだろうけどな」

そうなんだよね。なかなか太れないというか、体型がキープできないというか。

氷樹先生はジムにちゃんと通ってナイスボディを保っている。

やっぱりちゃんと身体を動かさないとね。

「やっぱり男の人はバーンとした女の人の方が良い?」

「ん?オレはお前が良い」

直球どストレート。なんかハートの真ん中に来た。今まで気づかなかったけど、少女マンガみたいなセリフでときめける自分がいたことを知った。

心をときめきで打ち抜かれた私は思わず机に突っ伏した。

「ど、どうした?」

「なんか骨抜きにされたっていうか、心を打ち抜かれたっていうか」
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