修羅と荊の道を行け
ここで一番男前で仕事が出来る、最上さんがニヤリと笑った。

何ていうことを言うんだ。

「ダメです!彼女は忙しいんですよ」

「お前とは毎回飲みに行ってるようだが」

「なっ!」

「甘いな青年、そっかアートフロンティアの女か」

カマをかけられて、見事に引っ掛かった。

「あら、浮いた話し一つない鋼の男が恋ね」

「そんなんじゃないんです」

「じゃあ片思いか。良いね若いって。おじさんはもうそんな甘酸っぱいことは出来なくなったよ」

おじさんと言ってるが、咲耶と同い年だ。

「ねぇどんな子なの?可愛い系?美人系」

ここまで来たら隠せないな。

「美人系ですよ。年上のスレンダー美人、性格は怖がりで、男勝りだけど可愛いところがあって…」

「もういい、惚気は聞きたくない」
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