修羅と荊の道を行け
修羅道11
なんなのこの身体は、何で彼氏のお兄さんに足払いをかけてひっくり返してるの。
確かに咲太郎は私の人生の中で一番嫌いなあだ名だけれど。
「マジで容赦ねぇな。ガキの頃のままかよ」
「馬鹿ね。女の子を変なあだ名をつけるからよ」
浪川くんのお母さんは笑っているが、こっちは笑えない。
浪川くんが小4から通った小学校の後輩ってことにも驚いたけど、約3年も一緒にいたクラスとお母さんの顔を忘れてる自分の記憶力の無さに引いた。
「ごめんなさい。ごめんなさい」
謝るしかなかった。
「いや。確かめたかっただけだし。にしても世間てのは狭いな。クラスメイトが弟の彼女になるとはな。雑誌見たぞ」
「ありがとう…。万里くんは今は何をしてるの?」
「オレは先生」
「そうなんだ」
「誰かと連絡とか取ってるか?」
「季唯(きゆい)とは。たまに一緒に遊んでる」
確かに咲太郎は私の人生の中で一番嫌いなあだ名だけれど。
「マジで容赦ねぇな。ガキの頃のままかよ」
「馬鹿ね。女の子を変なあだ名をつけるからよ」
浪川くんのお母さんは笑っているが、こっちは笑えない。
浪川くんが小4から通った小学校の後輩ってことにも驚いたけど、約3年も一緒にいたクラスとお母さんの顔を忘れてる自分の記憶力の無さに引いた。
「ごめんなさい。ごめんなさい」
謝るしかなかった。
「いや。確かめたかっただけだし。にしても世間てのは狭いな。クラスメイトが弟の彼女になるとはな。雑誌見たぞ」
「ありがとう…。万里くんは今は何をしてるの?」
「オレは先生」
「そうなんだ」
「誰かと連絡とか取ってるか?」
「季唯(きゆい)とは。たまに一緒に遊んでる」