修羅と荊の道を行け
クラスも新学期に総編成された。
イジメのメンバーは全員残らずバラバラにされ各担任が睨みを利かせていた。

「その後、こいつは裏番だったよ。児童会をやってもないのに、行事やらなんやら全部仕切って、指示だしてたし。他のクラスで問題あると、先生じゃなくて咲耶に相談しにきてたからな」

万里くんが次々と過去を明らかにしていく。

「お母さんの時代はそんなものよ。全部番長が解決してくれたんだから。喧嘩だって一対一が基本だったのに」

「あー、あの女子共がキレて一気に小牧に襲い掛かった時もちぎっては投げちぎっては投げって、漫画みたいにしてたっけ」

「お兄ちゃんも投げ飛ばされたことあったわよね」

「あ?そんなことあったっけ?」

「あったじゃない。6年生の時に公園に秘密基地作ったって喜んでたら、次の日に決闘だって玩具の武器を持って家から出ていくんだもの。心配になって見に行ったら」

思い出した。なんかいつも私と季唯が遊んでる公園に変なダンボールを集めた基地っぽいものを万里くんたち作ってたんだよ。
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