修羅と荊の道を行け
「なぁ、これから行きたい所とかあるか?」

「ん?」

「旅行から帰ってきたばっかだけどさ、咲耶と色んな所に行きたいって思ってな。遊園地も良いし、水族館とか楽しそうじゃないか?」

「うん。うん」

「後は、動物園も良いんじゃないか?また咲耶の弁当食べてみたい」

「うん。作るよ。好きなもの作るよ。教えて」

「から揚げとエビフライ。後、おいなりさん」

なんか子供みたいなモノが好きなんだね。

「ガキっぽいって思ったんじゃねぇの」

エスパー?!

「そんなことないですよ。私も好きだよ、おいなりさん」

「そっか。これから楽しみだ」

浪川くん(弟)がぐっとこちらに近づいてきました。

「期待してる」

「まかせてくださいな」

なんとなく、キスされるなって思った。嫌とかじゃなくて、私もしたいって思った。
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