修羅と荊の道を行け
Гそう言うと思ってたよ。こっちのけじめを付けたかっただけだからき気にしないでくれ。バカでガキな弟だけど、男気は誰よりもある真面目な弟だ。千尋をよろしく頼む。これからは、カレシの兄として付き合ってくれよ」

と言われた。万里くんはスッキリした顔で笑っていた。

Гうん。こちらこそよろしくお願いします」

お互いのグラスにお酒をついで、コチンと良いで、グラスをあわせて一気に飲み干した。

Гってかよ、お前、男嫌いってマジなのか?」

「うん。最近知ったけどね。千尋くん以外はあんまり触られたくないっていうか?」

Гそれなのによくうちの親父と組み合ったな」

Г柔道とか勝負事なら大丈夫みたい」

「お前、サムライだな。千尋のやつ浮気したら一本背負いだな」

浪川君にそんなことはしませんよ。浮気とか、他の人に行っちゃうってことは私が落ち度があってのことだと思うし、お別れってことになっても潔くお別れしてあげたいな…。でもしてあげる自信はない…。そのくらい、浪川くんが好きなんです。


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