修羅と荊の道を行け
女ってのは恐ろしい。

男の気持ちを簡単にもて遊ぶことを考える。

でも、咲耶にならそれをされても良いと思ってしまう。

「ねぇ、浪川くん。男はどうしたら仕事を優先しなくなるの?」

「は?」

「その彼氏の頭の中には、仕事と上司のことしかないらしいんだ。ほんの少しで良いから、その彼氏の一番になりたいんだってどうしたら良いかな?。同じ男の浪川くんなら分かるかなって」

オレはその男じゃないからはっきりしたことは言えない。

仕事が大事な男がその漫画家を手元に置きたいと思うのは相当に惚れているからだ。

でもそれは言葉にしないと相手には伝わらない。

言葉ではなく、態度でわかってくれというのは男のエゴだ。
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