修羅と荊の道を行け
「どうもしてない。オレは咲耶が好きだ」

「…」

「咲耶、オレのことは嫌いか」

咲耶は首が取れるんじゃないかってくらい、振る。

良かった。

「オレと付き合ってくれないか?」

「…えっと」

「年下は嫌いか?」

また首を振った。

「他に好きな奴がいるのか?」

違うと首を振る。いい加減細い首がとれそうだ。

「…ごめんね」

あぁ、オレフラれた。



「フラれた?どうして?」

「オレが聞きてぇよ」

オレは咲耶と別れて、いつもの居酒屋に来ていた。

「勢い余って告った」

そしたら無理って言われた。

年下がダメなわけでも、他に好きな奴がいるわけでもない。

さっぱり分からない。
< 46 / 432 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop