修羅と荊の道を行け
「はいよ」

「何でここに白倉さんが」

「オレもここの常連だもの。ねえ明乃さん」

女将が頷いて笑っている。

心臓が自分でもドキドキ脈打ってるのが分かる。

「で、誰に告ったの?先輩に教えなさいよ」

この人だけには絶対言えない。

咲耶の上司だし、余計なことを言われたら咲耶との接点がなくなりそうだ。

「5歳年上の娘さんにべたぼれなの。綺麗系なのよね」

「そうです」

女将はオレに代わってやんわり白倉さんに教えてくれた。

「5歳上ねぇ。おっぱいある?」

「スレンダー美人」

「路線変わったなぁ。前はおっぱいおっきい子ばっかりだったのに」
< 49 / 432 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop