修羅と荊の道を行け
「いつでも来てくれて良いから」

私の手を取って、ポトリと鍵をくれた。

「うん」

返事をすると浪川くんは嬉しそうな顔をした。

「さぁあ、中へどうぞ」

「お邪魔します」

浪川くんのお家は無駄なモノがなくてすっきりしていた。

小さいおもちゃで溢れてる私の部屋とは違う。

「ソファーに座ってろ。お茶持ってくるから」

「手伝う」

一人で座ってるのは落ち着かなくて浪川くんの後をついてキッチンに向かう。

「お茶とコーヒーどっちが良い?」

「コーヒーが良い。牛乳ある?」

私は甘党で、7:3の割合で牛乳を多めにいれる。

「カフェオレって言わないか?」

これが私のコーヒーなの。

「そうか」

「そうなの」
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