修羅と荊の道を行け
「ありがとう」

「久しぶりに美味いみそ汁飲んだ気がする」

「大袈裟だよ」

「真面目な話しだ。オレはみそ汁にはうるさいんだ」

浪川くんが気に入ってくれたのなら嬉しい。

二人で片付けをして、ソファーに座って、テレビに向かう。

「無理することないんじゃないか?」

「でもやらなきゃ、せっかく送ってくれたんだから」

画面はおどろおどろしいムービーが流れている。

知り合いのクリエーターさんが送ってくれた新作ゲーム。

ホラーでかなり怖いらしい。そしてその中に込められた悲哀な物語と忌まわしい物語がゲームを盛り上げているらしい。
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