修羅と荊の道を行け
「諦める気はないんだろ?」

「当然。それくらいで諦めるなら最初から行かねぇし」

「じゃあその子にとって空気のような男にならないと」

空気か。

なくてはならないもの。

「それしかねぇよな」

「男の甲斐性ってやつをその子に教えてやらなきゃ」

女将はそう言って、酒をついでくれた。

それをぐっと飲み。

オレは再び心を新たにした。

咲耶、オレはお前を必ず彼女にしてやる!
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