修羅と荊の道を行け
漫画家先生は言葉の矛先を千鳥に向けた。

この人は、相当鋭い洞察力と分析力がある。

短い間にオレと千鳥のことを見抜いている。

「それに、タイプじゃない女の子を好きになれなんて酷なことだと思わない?」

そして、咲耶が相当好きで、怒りは今だに燃え続けている。

「私が怒ってるのはこのDV男のことじゃないの」

もう二度と手を上げたりしない!

「私たちの仕事を『たかだか』呼ばわりしたのが腹が立つの!昨日は咲耶が怒ってたから何も言わなかったけど、私も言いたいことは山ほどある!漫画を書くことがどれだけ大変か分かってる?ゲームを作ることにどれだけの責任が伴ってるか知ってるっていうの?まだ仕事を始めたばかりの小娘が、分かったような口を利かないで欲しいね!こっちは命と魂削って命がけで仕事してんの!誇りを持ってしごとしている大人を舐めるなよ」
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