修羅と荊の道を行け
修羅道4
「あー!やっちゃった!どうしよっ!」

「咲耶さんは悪くないですよ、大丈夫ですよ」

天歌ちゃんが慰めてくれるけど、

「いやだって!カウンターで倍返しを決める女なんて最低じゃない」

私は第三会議室でのたうちまわった。

なんで、決めちゃったかなぁ、自分っ!

無意識とはいえ。彼氏にボディと踵落としを決めてしまった。

「あれで向こうも目が覚めたはずですよ。後輩の言葉鵜呑みにして彼女を疑うなんて。やられたらやり返せってうちの母親も言ってました」


うちの父親も言ってたなぁ。

男ならやられたらやり返せって。

女の子だっての。

色々、武道を習わせられたし、男の子みたいに育てられた。

初潮が来るまで、父親の言われるままだった。

それからは生理を理由に習い事を全部やめた。
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