修羅と荊の道を行け
「咲耶さん、凄い言い訳ですね」

「まぁね」

「お父さんとしては生理を出された手も足もでなかったでしょうね」

「多分ね」

話しがいつの間にか変わっていた。


「…彼が誰を何を大事にしてるかも私は知らないんだなって思った」

彼はきっと彼女を大事に思ってる。

そこに恋愛感情はなくても、親愛とかそんな感情はあったはず。

それを否定しないけど、

彼女は昨日、私たちの誇りを傷つけた。

それだけは許せなかった。

彼女が嘘をついたかなんて知らない。

「お酒は入ってましたけど、咲耶さんが彼女に言ったことは間違えではありませんよ」
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