修羅と荊の道を行け
私が言いたいことを氷樹ちゃんが代弁してくれているから私は何も言わなかった。

「会えるか分からないあなたのことを考えて仕事にミスがでたらどうするんですか?」

「それは自分の責任。大人なんだから仕事とプライベートは分けないとね」

氷樹ちゃんは正しい。

プライベートを仕事に持ち込むのはそれぞれの自由で、個人の責任だ。

相手には関係ないこと。


私もそうだ。浪川くんは好きで大事だけど、仕事は関係ない。

仕事は今は何よりも優先させなくてはいけないことだ。

それは社会人としての義務だし。

恋愛に全てを持っていかれるのは格好悪いことと私は考えている。

浪川くんもそうであって欲しいと思っている。
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