SKY
「いいじゃん。あたしなんか、一緒なのは美紀だけなんだからねっ」
「ええーっ!!」


香織は大げさに驚いた。はいはい、どうせあたしはありえませんよ。

「ていうか、入学式の来賓の話、長くない??」
「毎年だよね、あんなの、来なくていいのに。」
「しーっ、誰か聞いてるかもよ。」
「だいじょうぶだよお。」


   キーンコーンカーンコーン


「このチャイム、小学校の時のと同じだ。」
「もう戻らないと。じゃあ、また明日。」
「ばいばーい」

私は2組の教室へ戻った。
< 5 / 10 >

この作品をシェア

pagetop