3COLORS
楽屋のドアがノックされて美人のライターさんが入ってきて取材が始まった。
「取材〇〇のものです。よろしくお願いします。
では早速質問なんですが…
例えばいつ頃から仲がいいとか教えてくれませんか…?」
「あぁ…ええと…」
「俺らのことなんかよりさーオネエサンのことを知りたいなぁー」
あたしの声を遮ってきいくんが言った。
「とりあえずさ、」
ずいっと近づいてライターさんの目をみつめた。
もうライターさんは精神的に溶けかけてしまっている。
ちょ…うっとりしちゃだめっ!
そんなあたしの願いも届かず、ライターさんはもっていたペンをポトリと落とした。
「ケー番からでいいからっ☆俺の番ごっ…!!!」
「きい。一回止まれ。」
ごすっと音が聞こえた。
翠がしゃべるなんてめずらし
「…その止まれは、俺の心臓に言ったのか…?」
頭を押さえながらきいくんが尋ねる。
「それは願望。」
「おいこら」