【短】愛しのハニー☆―Sweet Honey―
「……ふーん。違うんだ」


つまんねーのぉ。




「お前なぁ……ふざけんなよなぁ」


裕樹は唇を尖らせた。




「は?」


「俺は欲求不満なんかじゃねーからなっ」




裕樹はそう言うと、俺をジィーッと見つめた。




「……はいはい」


わかりましたよ。




「ほんとにわかったか?」


裕樹が目を細めて俺を見る。




「わかったわかった」


欲求不満じゃないのが、ちょっと残念だけどな。



「……まぁいいか」


裕樹はそう呟くと、ケータイをいじり出した。
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