【短】愛しのハニー☆―Sweet Honey―
「雅哉?」


「ん?……っ」




……えっ。ええっ!?


そんなことを思っているうちに、"ちゅっ"と音を立てて唇が離れた。




「じゃあまた後でねっ」

小枝子はそう言うと、何事もなかったのかのように教室に入って行った。



「ヒューッ。熱いねー雅哉くん」


呆然と立って居ると、裕樹がニヤニヤしながらそう言ってきた。




「……うるせぇ」


小枝子のヤツ、恥ずかしいことすんじゃねーよ。



「あれあれーっ?顔真っ赤だよ雅哉くん」


裕樹が俺の顔を覗き込みながら言った。




「……うっせぇ」


俺だって、びっくりしたんだよ。
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