【短】愛しのハニー☆―Sweet Honey―
雅哉はお弁当を頬張りながらそう言った。




「……なに言ってんのさぁ、私だって雅哉が大好きだよ。雅哉の仕草一つ一つに、いつもドキドキしてるもん」


そう思うってことは、きっと雅哉が私の運命の人だからなのかもしれないなぁ。




「……小枝子っ」


雅哉が私をジィーッと見つめる。




「雅哉は私にとって……かけがえのない、とっても大事な人だよっ」


雅哉は私にとって、運命の人だから。




「……うん」


珍しく、雅哉が私の顔を見ようとしない。




でも、顔をほのかに真っ赤にして俯いているのがわかった。


そんな普段は見せないような仕草にも、私は胸がときめいてしまう。
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