【短】愛しのハニー☆―Sweet Honey―
「ん?」


俺は小枝子に視線を向けて首を傾げた。




「雅哉の手、すっごく温かいねっ」


小枝子はそう言うと、ニコッと笑った。




「そうかぁ?」


俺にとっては、小枝子の手のが温かい。




「うんっ。ずーっとぎゅーってしてたいもんっ」

小枝子は顔をほのかに真っ赤にしながらそう言った。




「……小枝子っ」


小枝子っ、お前はなんでいつも俺をドキドキさせるようなこと言うんだ?



頼むから、俺をドキドキさせるようなことを言うなぁ……。


俺、マジで小枝子のこともっと好きになっちまうから。
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