私とあいつの100の事情
「また別れたの?」
今日は久しぶりに会社の休みが取れたから、高校からの親友・川崎美樹と外出することにした。
ただ今原宿のとあるカフェで談笑、もとい、私の別れ話をしてるところ。
「今回も短かったねぇ。何ヶ月よ」
事情を知ってるからって、ケラケラ笑いながら人の別れ話聞くかな、普通。
「笑わないでよ」
私は拗ねたように、コーヒーカップに手を伸ばした。
「もういいの!彼氏なんてもういらない!!」
どうせ続かないんだもん。
彼氏なんて作らない方がいい。
疲れて、最後には虚しくなるだけだ。
でも、寂しい。
誰にも愛されない自分。
誰にも甘えられない自分。
なんで私はこんなに寂しい人間なんだろう。
「治んないね、その性格」