保健室で待ってます。
「おはよう…今日は入学式だね。新しい後輩と仲良くしてやるんだぞ…」
 まぁ、一応先生なんだから言っておくか…。
「はーい♪ってえっと…先生ですか?」
 あまり女子に慣れていない俺は笑顔がうまく作れない。
「先生だよ…あれ?覚えてくれてないのか?昨日新任式じゃなかったけ?」
「すみません…先生若いからつい…分かんなくて…てへっ♪」
「私覚えてます♪神崎 ルイ先生ですよね♪先生いくつですか?」
「お!名前、合ってるぞ!年齢いくつにみえる…?」
「「21」」
「22」
「24」
「おい…俺そんな老けてみえるか?24はないな…」
 だって正解は22だもん。
「21!」
「「22!!」」
「あれ?一人変えたな…オメデトウ…正解は22だ」
「若ーい♪」
「先生~彼女いるんですかぁ?」
「いないが…」
 まぁ想ってるヤツはいるが。
「え?じゃあ好きな人は?」
 これマジで答えたほうがいいのか…?
「いない…」
 …いるけどね。

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