保健室で待ってます。
 間違いない。梨沙だ。
 梨沙は俺の目の前を通る。180cmの俺をチラッと見上げ、ぺこっとお辞儀をしていった。
 目ぇ、合った~////
 か…可愛いよ~///
 ↑馬鹿?
 つか梨沙身長低いな…。
 ↑失礼だろ…梨沙に。
 150くらい?
 あっち俺のこと覚えてなくない?
 ヤバい…悲しいかも。それ…。

 入学式、ずっと梨沙のことを考えていた。
 ↑キモいだろ…絶対。
 入学式終了後。俺は梨沙を見つけようと必死だった。
 梨沙…やっと会えた。
 今、会いたくて仕方ない。
(ルイ兄ちゃん、私ね…ルイ兄ちゃんのお嫁さんになりたいなぁ)
 まだ幼い梨沙の笑顔。
(ルイ兄ちゃん、遊ぼー)
(ルイ君、今日ね…算数でね…)
(ルイ君…私ねルイ君といると笑顔になれるんだよ?)
 最後の頃にはルイ君って呼んでた。
 でも俺の進路もあって俺は引っ越すことになって…引っ越す日の前、ずっと離れなかったんだっけ…。泣いて、泣いて、最後には俺にもたれて寝た梨沙に俺はそっとキスをしたんだっけ。
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