○○*せつな*○○



「…何かるのか。」


こらえきれず、耐えきれず、聞いてしまう。



花も耳を傾ける。



しかし、




舞香は、話そうとしない。



「舞香。お願いだから、教えてくれ。」




もう知らないところで苦しむ舞香を見たくない。




少しでも分かりあいたい。




すると、舞香の口が少し動く。




そして目からは、一粒の涙が、ベッドへ落ちた。





次の瞬間。





俺たちは言葉を失った。






< 61 / 111 >

この作品をシェア

pagetop