○○*せつな*○○




あれから、舞香は「一人にして。」といった。




俺も花も何も言えず、病院を後にした。



“持って一年”




としたら、一年もいきれないかもしれないということ。



「なんで、舞香・…なのよ!!」




泣きじゃくり、顔を両手で覆う花。



手の隙間からは、涙が落ちた。





俺は花の背中をさすり、家へ向かった。









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