○○*せつな*○○



「久しぶりです。」


「侑也くん。」


「おじゃましますね。」



扉をあけると、前よりも痩せこけた舞香の姿があった。




しかし、瞳はまえと変らず、しっかりとしていた。




そう、俺をいつも狂わす。





「まーいか。」



「ゆ・…や…」



「は?ゆや?」


「侑也!!」


「おっ。」




舞香に抱きしめられ、戸惑う俺。



小刻みに震えている。




不安だよな。




死ぬって怖いよな。




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