○○*せつな*○○



「このまま死を待つなら、大好きな人と大好きなところへ行きたいの。」




舞香の目は赤かった。




なぁ、舞香。




お前は死を聞いたとき、何回涙を流してきた?




どれだけ心を痛めた?



「行こう。海…。」





そうだ。




ただ黙っても死は近づくばかり。





舞香が、この世界に入れない時間が近づくばかりなんだ。





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