闇の中で踊る紳士は猫
弟と妹がいて
お母さんもいる
私だけがゴミ箱
お母さんは何もしてくれない
何もできないのかもしれない
わからない
今日も痛い
服の下だから
誰にも知られない
私が知ってるだけ
だから我慢しよう
「また会いましたね。」
ここは私のベランダだもの
触ろうと思ったけど
頭を隠してしまっている
サイズの合わないシルクハットを落としてしまうんじゃないかと
止めた
「おやすみなさい。」
昨夜と同じことを言うと
去って行った
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