14to14



「だいたいさ、あたしに勉強なんかさせよう、ってのがまず間違ってんのよ」



正解不正解はともかくとして、とりあえず解答欄を埋めようと、シャーペンを滑らせる。



さっきから動く気配のない榎本の手には、あたしが持ってきたスナック菓子。



閉じられた問題集の中身が、ほとんど終わっている辺りが癪にさわる。


榎本が、どーでもいいんだけど、と前置きして、口を開く。



「間違ってるといえば、問3、間違ってんぞ」



…こういうところ、も。



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