オタカノっ!
35回なの?
その疑問は、皆胸の中に押し込んだ。
…あ、合宿つっても、旅行みたいなもんだよな。
だったら咲樹と…
少し位は進めるんじゃ…?
自慢じゃないが、俺たちは、いまだ何にもしていない。
まだ、手を繋いでさえもいない。
「じゃあさっさと班分けてー
4人班で。
男女比率は関係なし」
「つーじーやまーっ」
班分けの号令がかかった瞬間、咲樹が椅子に座っていた俺に抱きついた。
可愛いなあ、全く。
「辻山っ俺も入れろっ!
いいだろ?倉持、涛川!」
「俺は、別に」
「悠木が辻山に手出さないって約束するならいいよ!!」
そう、今声をかけたのは悠木だ。
そして咲樹。俺は手を出されねえーよ!!
そして、いつのまにか涛川も加わっていたので、メンバーは、四人。
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