オタカノっ!
うん、流石にコレには俺も驚いた。
なんでさっきまでは辻山だったのに、急に春輝…?
「いや、親友になるならコレくらい必要かなと思って」
「あ、アタシよりも先に…うわああああん」
合宿行く前から既に波乱起きてるよ!!!
「あたしも春輝って呼ぶ!!!いいでしょう!?
春輝!!」
「あ、ああ、それは別にかまわねーよ?」
むしろ嬉しいし…
「おいこら、辻山と倉持!!!いちゃついてんじゃねえ!!!」
後ろの方から野次が飛んできた。
俺はわりいわりい、と言いながら片手を上げた。
「ほらそこ!!大人しくしないとあゆがスペシャルクッキングしちゃうぞ?★」
「「「「「すいませんでしたー!!!」」」」」
全員で一気に頭を下げた。
そして、空港に着く。
荷物を持ちながら歩いてると、たくさんの女の人に囲まれた。
…悠木も一緒に。
「キャー、かっこいいー!!」
「君たち名前はー?」
「あたしこっちの方が良いわア!!」
「あたしは断然こっち!!」
10人くらいに囲まれて、俺はあたふたしていた。
悠木はなれているらしく、笑顔で対応中。
俺は振り払い進もうとしたが、女の人たちは中々離れてくれない。
「お姉さんたち、僕たち急いでるんで、その人達はなしてもらっても良いかな?」
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