私の初恋初彼氏
どこの教室からも見えないところ
裕眞君と私は床に横に並んで座った
私は体育座り、
裕眞君は片足は膝を立てて
もう片足は伸している
「さっきなんて言ったかわかった?」
私は首をふった
すると裕眞君は少し笑って言う
「ほんま?俺がせっかくす…」
――キーンコーンカーンコーン
すると裕眞君の話をさえぎるように
始まりのチャイムが鳴った
「始まったな。なあ一緒にサボらへん?…ってあかんよな。和は頭ええもんな」