春の雪
不安が心から零れ落ちると、勝手に体が動く。

心の構造は、足し算・引き算なのかもしれない。

不安が心から零れ落ちたから、視線が窓の方へ流れた。


そこには、春に似合わない光景。


あの笑顔は、まさにこれだ。


すごく綺麗で幻想的。幻のようで触ったら壊れそう。


声に出してそれを唱えるだけで、消えてしまいそう。


それくらい儚い存在。


まさに、あなたの笑顔そのもの。
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